DIYの人気が高まり、自宅の修理や改善を自分で行う人が増えています。
ただ、便利な動画や記事を参考にできる時代とはいえ、電気工事だけは安易に手を出すべきではありません。
コンセントを交換するだけなら簡単だろう。
スイッチくらい自分で外しても問題ないのでは。
そんなふうに考えてしまいがちですが、実はこれらの作業の多くが法律上「無資格では行ってはいけない工事」に該当します。
誤った作業は感電や火災を引き起こす可能性があり、場合によっては命に関わる危険すらあるのです。
この記事では、なぜ電気工事のDIYが危険なのか、どこからが資格必須の工事になるのか、無資格工事はどんなリスクを生むのかを、専門用語をかみ砕きながらわかりやすく解説します。
なぜ電気工事のDIYは危険なのか?安全リスクを徹底解説

電気工事は「見えない危険」を扱う作業です。
木材加工や塗装のように、失敗したらすぐにわかる種類の作業ではありません。
だからこそ、DIYで最も危険なのが電気工事なのです。
見えないところで事故につながりやすい構造だから
電気は目で見えないため、配線のミスや接触不良があっても気づきにくいものです。
たとえば電線の芯線がわずかに露出しているだけでも、金属部品と触れたタイミングで発熱し、数カ月後に火災へとつながることがあります。
また、電線には用途に応じた「許容電流」や「太さ」があります。
見た目が似ているからといって適当な電線を使うと、過熱して事故になる危険があります。
こうした専門知識が求められるため、安易なDIYは非常に危険なのです。
感電・火災のリスクは想像以上に大きい
電気工事の失敗で最も怖いのが感電です。
室内で使われる一般的な100Vでも、人の身体に致命的な影響を与えることがあります。
また、配線の接触不良や誤結線によって火花が起きれば、建物火災につながる可能性もあります。
電気は“正しく施工されたときは便利で安全、間違えば一瞬で危険になる存在”なのだということを理解しておく必要があります。
間違った施工はすぐには異常が出ないことがある
電気工事が怖いのは、“数ヶ月後に事故が起きる”ケースが珍しくないことです。
DIYの施工は、完成直後は問題なく動くように見えるかもしれません。
しかし、時間の経過とともに配線が緩んだり、熱が蓄積したりして、ある日突然トラブルが発生することがあります。
「そのとき何を間違えたか」がわからない場合も多いため、DIYのリスクは想像以上に大きいといえるのです。
資格が必要な電気工事とは?やって良い作業・ダメな作業を整理

どこまでがDIYで許され、どこからが資格必須なのか。
ここは多くの方が誤解しているポイントです。
電気工事士法で定められた「電気工事」とは?
電気工事士法では、「電気設備の工事や修理で電線に触れる作業」は資格が必要と定められています。
つまり、電線を取り扱う作業はすべてが資格者の仕事なのです。
反対に、電線に触れず、工具で外してカバーを付けるだけなど、配線部分が露出しない作業はDIYで許される場合があります。
ただし一般の方が「電線に触れる作業かどうか」を判断するのは難しいため、迷ったらプロに相談するのが安全です。
無資格だとできない工事(具体例)
電線に触れる工事はすべて資格が必要ですが、一般家庭で行われる代表的な例を挙げると次の通りです。
・コンセントの増設、交換
・スイッチの交換(配線に触れる場合)
・照明器具の直結工事
・200V回路の工事
・ブレーカーの交換
・屋外コンセントの設置
・エアコン専用回路の増設
これらはすべて法律で“電気工事”と規定されており、DIYで行うと違法になります。
無資格でもできる作業(限られた範囲のみ)
逆に、DIYで許されている作業は非常に限られています。
・電球の交換
・プラグ式の照明器具の取り付け
・コンセントやスイッチのカバー交換(電線に触らない範囲)
あくまで「内部の電線に触れないもの」に限られるため、自分の判断だけで作業範囲を広げるのは非常に危険なのです。
無資格で電気工事を行うとどうなる?法律・事故・保険の3つのリスク

電気工事をDIYで行うと、見た目では気づけない部分に不具合が生じ、思わぬトラブルにつながることがあります。
ここでは、無資格での電気工事に伴う代表的なリスクを、法律・事故・保険の観点から整理して解説します。
電気工事士法による罰則がある
電気工事士法では、「電線に触れる工事」を無資格で行うことを明確に禁止しています。
この規定に違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金といった罰則が適用されることがあります。
この罰則は、電気設備の安全を守るための非常に重要な規定です。
たとえ軽微な工事に見える場合でも、「知らなかった」では済まされない世界だということを理解しておく必要があります。
事故が起きた場合の責任が全て自分に返ってくる
無資格施工で感電や火災が発生した場合、その責任は施工者自身が負うことになります。
住宅内だけでなく、隣家へ延焼した場合には賠償金額が大きくなることもあり、生活に大きな負担を与えてしまう可能性があります。
電気工事は、表面上はうまく動いているように見えても、内部で接触不良や過熱が進んでいるケースが珍しくありません。
この「見えない危険」こそ、DIYが推奨されない大きな理由なのです。
火災保険が適用されない可能性がある
無資格工事が原因で火災が発生した場合、保険会社がこれを「重大な過失」と判断することがあります。
その結果、火災保険の補償が適用されない可能性があるという点は、非常に重要な注意点です。
保険金の支払い可否は事故調査や各社の約款によっても変わりますが、
“DIYの施工が原因”となれば、補償が受けられず高額な自己負担につながるケースは十分あり得ます。
安く済ませたつもりのDIYが、結果的に大きな損失を生むことがあるというわけです。
DIYでやってしまいがちな“グレーゾーン作業”とは?注意すべきポイント

日常生活の中で「この程度なら自分でもできそう」と感じる電気まわりの作業は少なくありません。
ですが、その中には法律上は資格が必要な工事が多く含まれており、思わぬ危険が潜んでいることもあります。
ここでは、多くの方が誤解しやすいグレーゾーンの作業について、やさしく整理しておきます。
「コンセントを外すだけなら大丈夫?」は実はとても危険
コンセントのカバー(プレート)だけを外す分には、DIYでも問題ありません。
ところが、
本体を壁から外した瞬間に電線が見えてしまうため、ここからは電気工事士の資格が必要になります。
電線は一見すると単純なようですが、接続の仕方ひとつで発熱したり、火花が出たりすることがあります。
“触らなければよかった”という事態が起きやすい場所でもあり、慎重すぎるくらいでちょうど良いのです。
ネット通販で買った部品を自分で取り付けるのはOK?
最近は、照明器具やスイッチ、コンセントなどの電材がネットで簡単に手に入り、「買えたのだから取り付けも自分でできるはず」と思ってしまう方も多いようです。
ただ、これは少し注意が必要です。
部品を購入すること自体は問題ありませんが、その部品を配線と接続する作業はすべて資格が必要な“電気工事”になります。
たとえ説明書どおりに作業しても、電線がきちんと固定されていなかったり、わずかなズレから過熱が起きたりと、専門知識が必要な部分が多いのです。
安全のためにも、取り付けはプロに任せるほうが安心でしょう。
古い家の配線はとくに注意が必要な理由
築年数が経っている住宅の場合、配線の状態が新築当時のまま使われ続けていることも珍しくありません。
たとえば、
・外側の被覆が劣化した電線
・布絶縁電線(布線)のような旧規格の配線
・アースが取られていない回路
・接続部のぐらつき
こうした問題がそのまま残っているケースは多く、見た目では判断しづらいのが難しいところです。
このような環境でDIYを行うと、軽く触れただけで断線したり、ショートしたりすることもあり、リスクが急激に高まります。
「古い家は電気に関してはプロに任せたほうが安心」と言われるのは、このためなのです。
電気工事はプロに任せるべき理由とは?安心できる3つのポイント

DIYに比べて、プロに依頼するメリットは非常に大きいものです。
ここではその中でも特に重要なポイントを紹介します。
配線診断と安全確認ができる
プロの電気工事士は、表面だけでなく、電線の劣化・容量不足・過負荷の危険性などを総合的に判断できます。
DIYでは気づけない危険を取り除けるのです。
法律に基づいた正しい施工が保証される
資格者が行う施工は、電気工事士法に則った安全基準を満たしています。
無資格での違法リスクを避けられるという意味でも大きな安心があります。
工事保証が受けられる
プロに依頼すれば、施工不良や初期トラブルに対する保証を受けられます。
これもDIYでは得られない大きなメリットといえるでしょう。
「電気屋さんマップ」で資格を持つプロに相談しよう
電気工事を安心して依頼するためには、信頼できる業者を選ぶことが欠かせません。
その際に便利なのが「電気屋さんマップ」です。
全国の優良電気工事業者の中から、地域に合わせて探せるため、はじめて電気工事を依頼する方でも安心して相談できます。
掲載されているのは、電気工事士の資格を持つ業者のみ。
無資格業者に当たる心配がなく、工事内容や費用についても直接相談できます。
自宅の電気工事で不安がある場合は、まず「電気屋さんマップ」であなたの地域の専門業者を探してみると良いでしょう。
まとめ
電気工事は、見た目以上に専門知識が必要で、誤った施工は重大な事故につながる可能性があります。
DIYとしては危険性が高く、法律上も無資格で行うことは認められていません。
・資格が必要な工事とそうでない作業の違い
・無資格で工事した場合の事故リスク・法律リスク
・プロに依頼するメリット
こうした点を理解しておくことで、電気工事を安全に進められるようになります。
安全に工事を依頼したい場合には、「電気屋さんマップ」で地域の電気工事士を探してみると、安心して相談できるでしょう。
Q&A
Q1:コンセントの交換は自分でできますか?
電線に触れるコンセント本体の交換は、電気工事士の資格が必要です。
表面のカバー交換のみであればDIYでも可能です。
Q2:DIYで失敗するとどうなりますか?
感電事故や火災につながる可能性があり、火災保険が適用されないケースもあります。
また、無資格工事は法律違反となります。
Q3:電気工事の費用はどれくらいですか?
工事内容により大きく異なりますが、
コンセント交換で数千円〜1万円台、回路増設や200V工事では数万円になることが多いです。
Q4:どんな業者を選べば良いですか?
資格の有無、実績、説明の丁寧さ、料金の透明性などが大切です。
「電気屋さんマップ」では資格を持つ優良業者のみ掲載しているため、安心して相談できます。












