LED照明への交換工事で得られる省エネ効果と施工のポイント

「電気代が高くなってきた」「蛍光灯の交換が面倒」

そんな理由から、LED照明への切り替えを検討される方が増えています。

とはいえ、LED照明にはさまざまな種類があり、どれを選べば良いのか、どんな工事が必要なのか、迷ってしまうこともあるでしょう。

この記事では、LED照明の特徴や省エネ効果、交換に必要な工事内容、費用相場、施工時の注意点などを詳しく解説していきます。

照明を見直すことは、家計にも住環境にもプラスに働きます。後悔のないLED化のために、ぜひ最後までご覧ください。

LED照明に交換するメリットとは?

LED照明は、従来の白熱灯や蛍光灯に比べて多くの利点があります。

単に「新しいから」「長持ちするから」というだけでなく、日々の電気代や住まい全体の安全性にも大きく影響してくるのです。

省エネ効果で電気代を大幅削減できる?

LED照明の最も大きな特長の一つは、消費電力の少なさです。

たとえば、一般的な白熱電球が60Wなのに対し、同等の明るさを持つLED電球はおよそ9W前後。つまり約6分の1の消費電力で済むのです。

また、蛍光灯と比較しても、LEDの方が約半分の電力で同等以上の明るさを実現できるため、照明を長時間使う家庭や事務所ほど電気代の削減効果を実感しやすいでしょう。

エアコンや冷蔵庫ほどの使用電力ではないものの、「家じゅうの照明」を見直すことで、年間にして数千円〜数万円の節約につながる可能性もあるのです。

長寿命だから交換の手間も減る

LED照明は非常に長寿命です。

製品にもよりますが、一般的には約40,000〜50,000時間の使用が可能とされています。これは1日8時間使用しても、10年以上も交換不要ということになります。

とくに高所のダウンライトや吹き抜け天井の照明など、交換が面倒な場所にLEDを使うことで、日常的な手間を減らすことができるのです。

また、白熱灯のように突然切れて真っ暗になることが少なく、徐々に光量が落ちるタイプが多いため、劣化のサインにも気づきやすいというメリットがあります。

虫が寄りにくく、UV放出も少ない

LED照明は、紫外線(UV)をほとんど放出しません。

これは、虫が寄りにくいという点で非常に大きなメリットです。とくに屋外の玄関灯やバルコニー、店舗の出入り口などに適しています。

また、紫外線による商品の色褪せや劣化を抑える効果もあるため、小売店や飲食店などでも採用が進んでいます。

単なる節電効果にとどまらず、LEDは“暮らしの快適さ”にも貢献してくれる照明なのです。

LED照明交換に必要な工事内容とは?

LED照明への切り替えは、単に電球を取り替えるだけで済むケースもあれば、器具そのものを交換し、配線工事を伴う場合もあります。

使用している照明器具の種類や設置場所によって、必要な工事の内容や資格の有無が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

口金タイプのLEDならDIY交換が可能なケースもある

家庭でよく見かける「E26口金」のような一般的な電球タイプであれば、LED電球に差し替えるだけで交換できる場合が多く、電気工事士の資格は不要です。

特別な工具も必要なく、誰でも比較的簡単に交換できます。

ただし注意したいのは、既存の照明器具が古い蛍光灯タイプの場合です。

そのままでは安定器という部品が残っており、LED電球の寿命や安全性に悪影響を与える可能性があります。

安定器とは?

蛍光灯に適した電圧・電流を供給するための装置ですが、LEDには不要です。

安定器を介してLEDを点灯させると、以下のような不具合を起こすおそれがあります。

  • 点灯不良(ちらつき・遅れ)
  • 発熱や異音
  • LEDの寿命短縮
  • 最悪の場合は発火のリスク

また、グロー球(点灯管)を使用しているタイプの場合、対応するLEDランプでもグロー球の取り外しが必要です。

つまり、形状だけを見て「交換できそう」と判断せず、器具の構造やLEDとの適合性をきちんと確認することが重要なのです。

一体型器具の交換には電気工事士の資格が必要

近年増えてきたのが、照明器具とLED光源が一体となった「一体型LED照明」です。

このタイプは、蛍光灯器具やシーリングライトなどの本体を取り外して新しい器具に交換し、配線を直結する必要があります。

以下のようなケースでは、電気工事士の有資格者による施工が法律上必要です。

  • ベースライト(直管型器具)を一体型LED器具に交換する
  • シーリングライトを配線直結型のLED照明に交換する
  • 埋め込み型のダウンライトをLEDダウンライトに更新する
  • 既存照明器具にバイパス工事を施して直管LEDを使用する

これらの工事は「一般用電気工作物の電気工事」に該当し、電気工事士法に基づく資格保持者でなければ施工してはならないと定められています。

自己判断で配線に触れたり、安定器のバイパスを行ったりすると、感電・火災・法律違反のリスクを伴います。

とくに高所作業を伴う照明交換では、物理的な転倒事故のリスクもあるため、安全第一で専門業者に任せるのが賢明です。

施工にかかる時間の目安とは?

LED照明への交換工事にかかる所要時間は、以下のように設置環境や作業範囲によって異なります。

  • 電球1〜2個の単純な交換:10〜15分程度
  • 部屋のシーリングライト交換(器具交換あり):30〜60分程度
  • 戸建て全体の器具交換(8〜10箇所):半日〜1日程度
  • 天井裏配線や高所作業を含む工事:状況により1日以上かかる場合も

なお、マンションやビルの共用部での工事を行う場合には、管理組合との調整や工事申請が必要になることもあるため、工事以外の準備にも時間がかかる可能性があります。

スムーズに工事を進めるためには、事前に業者に現地調査を依頼し、使用している器具の確認・交換方法・必要時間・費用感などを明確にしておくことがポイントです。

LED照明交換工事にかかる費用相場は?

LED照明への交換には、器具そのものの本体価格と、それを設置するための工事費がかかります。

使用する照明器具のタイプや、設置場所の状況によって費用は大きく異なってきますが、あらかじめ相場を把握しておくことで、見積もりの比較や判断がしやすくなるでしょう。

器具本体の費用相場

LED照明には多くの種類があり、デザインや機能によって価格帯は大きく幅があります。

以下は、一般家庭で使われる代表的なタイプとその価格目安です。

一体型LEDシーリングライト

居室や寝室などに使われるタイプで、LED光源と器具が一体となった照明です。

価格は8,000円〜30,000円前後。調光・調色やスマートスピーカー連携などの高機能モデルは2万円を超えることもあります。

ベースライト型(直付け)

長方形で天井や壁に直付けされるタイプの照明で、オフィスやガレージ、キッチンなどに多く見られます。

一般的な2灯タイプで10,000円〜30,000円程度。多灯式や高照度モデルではさらに高額になります。

ダウンライト型LED

天井に埋め込むタイプの小型照明で、廊下・トイレ・洗面所などに使われることが多いです。

1台あたり3,000円〜10,000円前後が目安で、防水・防湿対応の製品や調光対応タイプはやや高くなります。

器具の価格は、光量(ルーメン)や色温度(ケルビン)、演色性(Ra)などの性能に応じて変わるため、希望する明るさ・用途を明確にして選ぶことが大切です。

交換工事費の目安

LED照明への交換工事は、設置場所や施工内容によって費用が異なります。

以下に、代表的な工事パターンとその相場を紹介します。

単体交換(1〜2箇所)

既存の照明器具を取り外し、新しいLED照明に取り替えるだけの作業であれば、1箇所あたり5,000円〜15,000円前後が一般的です。

照明の種類や配線状況、高所作業の有無によって金額に差が出ます。

たとえば、天井に直付けされたベースライトの交換や、埋め込み式ダウンライトの交換では、配線の手直しや器具固定に時間がかかるため、やや高くなる傾向があります。

戸建て住宅全体をLEDに交換する場合

LDK・廊下・玄関・浴室・寝室・2階の居室など、家全体で8〜10箇所程度の照明を一括交換する場合、トータルで5万円〜15万円程度が目安となります。

この価格には器具代と工事費の両方が含まれていることが多く、器具のグレードや機能によって大きく変動します。

セットでの依頼は1箇所あたりの単価が割安になることもあるため、複数台交換する際には一括見積もりを取るとよいでしょう。

高所作業・複雑配線ありのケース

吹き抜け天井や天井裏を通す配線など、作業が複雑な場合は、1箇所で2万円〜3万円以上の工事費がかかることもあります。

また、安定器のバイパス工事や電源の取り直しが必要なケースでは、電気工事士による配線作業が必要となるため、追加料金が発生します。

事前に現地調査を受け、正確な見積もりを確認してから進めることが安心につながります。

補助金制度の活用について

地域によっては、LED照明の導入や省エネ住宅改修を対象とした補助金・助成金制度が設けられている場合があります。

たとえば、「断熱・省エネリフォーム助成」「CO₂削減対策補助金」などがあり、LED照明の交換が補助対象になるケースもあります。

ただし、これらの制度は自治体によって対象設備・工事内容・申請期間などが異なるため、事前に必ず自治体の公式サイトや窓口で確認しておきましょう。

補助を受けるには、指定の事業者による工事が条件になることも多いため、見積もりを依頼する段階で業者に確認しておくと安心です。

交換時に注意したいポイントとは?

LED照明は長寿命で省エネ効果にも優れていますが、「ただ交換するだけ」で済ませてしまうと、思わぬトラブルや後悔につながることもあります。

せっかくの切り替え工事を確実なものにするために、以下のポイントを事前に確認しておきましょう。

安定器の残置に注意

蛍光灯器具をLEDに交換する場合にありがちなのが、既存器具の「安定器」をそのまま残してしまうケースです。

安定器とは、蛍光灯の電流を調整・安定させるための装置ですが、LED照明には本来必要ありません。

この部品が残ったまま使用を続けると、以下のようなリスクが生じます。

  • 電気のロスが発生し、期待した省エネ効果が得られない
  • 安定器の故障によってLEDが点灯しなくなる
  • 発熱や異音などが起こることがある

最近は「安定器対応型のLED」も流通していますが、もっとも安全で長持ちするのは“直結工事”による配線方式です。

電気工事士に依頼して、安定器を撤去し、器具に直接配線をつなぐ工事を行うのが理想的でしょう。

電球色と昼白色の違いを理解して選ぶ

LED照明の色合い(色温度)は、大きく分けて「電球色」と「昼白色(または昼光色)」の2種類があります。

この違いを理解せずに選んでしまうと、思ったより暗い・落ち着かない・寒々しいといった印象になってしまうことがあります。

電球色(約2700K)

暖かみのあるオレンジ系の光で、くつろぎの空間に適しています。リビングや寝室など、リラックスしたい場所におすすめです。

昼白色・昼光色(約5000〜6500K)

青白く明るい光で、集中力を高めたい場所や清潔感を出したい空間に向いています。洗面所、キッチン、書斎などに適しています。

部屋の用途や雰囲気に合わせて色温度を選ぶことが、照明の満足度を大きく左右するのです。

「グローランプあり」と「インバータ式」で適合が異なる

直管タイプのLEDを導入する際には、既存の器具が「グロー式」なのか「インバータ式」なのかによって、使えるLEDが変わる点に注意が必要です。

  • グロー式(スターター方式):比較的古いタイプ。グローランプを外すことで、グロー対応型LEDをそのまま使用できるケースが多いです。
  • インバータ式:電子的に点灯するタイプ。多くのLEDは非対応であり、そのまま取り付けると点灯しない・故障するリスクがあります。

器具のラベルや仕様書を確認しても判断が難しい場合は、業者による現地確認やテスト点灯を行ってもらうのが安全です。

自分で交換するか?プロに任せるか?

LED照明の交換は、一見シンプルな作業に思えるかもしれません。

しかし実際には、照明器具の種類や設置状況によって、作業の難易度や必要な資格が大きく変わってくるのです。

「どこまでが自分でできる範囲か」と「どの作業をプロに任せるべきか」を正しく見極めることが、安全かつ快適なLED照明への切り替えにつながるでしょう。

DIYで交換できる範囲とは?

LED電球への交換が可能な最も代表的なケースは、口金式(E26やE17など)の電球を使っている場合です。

以下のような作業であれば、配線に触れずに済むため、一般の方でも比較的安全に行うことができます。

  • 白熱電球や蛍光灯型電球をLED電球に差し替える
  • 引掛けシーリングソケットに取り付けられた器具を交換する
  • グロー球付き蛍光灯器具を「グロー対応型LED管」に交換する(※製品によってはグロー球の取り外しが必要)

これらはあくまで「電球の交換」や「工具を使わず外せる器具」の範囲内にとどまる作業です。

しかし注意が必要なのは、「照明器具の交換」や「配線の付け替え」が発生する作業です。

これらは電気工事に該当し、電気工事士法により有資格者の施工が義務付けられているのです。

たとえば以下のような作業は、資格がない方が行うと法律違反になるだけでなく、漏電・感電・火災など重大なリスクにつながる可能性があります。

  • ベースライト(蛍光灯器具)をLED器具に交換する
  • 器具を天井に直結して設置する
  • 器具内部の配線をいじって安定器を取り外す(バイパス工事)

見た目は簡単そうに見えても、電源配線に触れる作業はすべて資格者の領域なのです。

プロに任せたほうがよい理由

LED照明の取り付けや器具交換を安全・確実に行うためには、やはり専門業者に依頼するのが理想です。

ここでは、プロに任せるメリットを3つに整理してお伝えします。

1. 有資格者による確実で安全な施工

照明器具の交換や安定器の撤去などの工事には、「電気工事士法」に基づいて、電気工事士の資格が必要とされています。

経験を積んだ技術者であれば、法令を遵守しながら、漏電や感電のリスクを避けた安全な施工が可能です。

とくに、天井裏の配線やバイパス工事、高所での作業などは、一般の方が行うべきではありません。

2. 現場に合わせた最適な判断が受けられる

住宅によって照明器具の設置方法や配線経路は大きく異なります。

プロの業者であれば、現地調査を通して器具の構造や回路の状況を把握し、最適な工事内容とLED器具の選定を提案してくれるでしょう。

誤った選定や施工による「点灯しない」「すぐ故障した」「違法配線だった」といったトラブルも未然に防げるのです。

3. 工事保証やアフターサポートがある

信頼できる業者に依頼すれば、施工後の保証制度やトラブル時のアフター対応も期待できます。

DIYでは、取り付け後にトラブルが起きた際に自己責任となりますが、プロの施工であれば、一定期間内の不具合は無償対応の対象となることが多いのです。

長期的な安心を得るためにも、こうしたサポート体制は大きな魅力でしょう。

信頼できる業者の選び方とは?

LED照明への交換工事を安心して任せるためには、信頼できる業者を見極めることが何よりも大切です。

料金の安さだけで選んでしまうと、施工不良や対応の悪さといった後悔につながる可能性もあるでしょう。

ここでは、後悔しない業者選びのために確認すべきポイントを解説します。

見積もりが明確か?

良心的な業者であれば、見積もりの段階で「器具代」「工事費」「諸経費」などの内訳を丁寧に説明してくれます。

もし、「○○一式」や「一括価格のみ」といった不明瞭な見積もりを提示された場合は、後から追加料金が発生するリスクがあるため注意が必要です。

また、現地調査を行わずに金額だけを提示する業者も避けた方がよいでしょう。実際の現場を見ずに出された見積もりでは、当日の工事内容と費用が食い違う可能性があるからです。

見積もりの説明が丁寧かつ納得できる内容であるかをしっかり確認することが、トラブル回避につながるのです。

電気工事士資格の有無と実績をチェック

LED照明の交換に必要な工事の多くは、電気工事士の資格を持った技術者でなければ施工できない作業です。

依頼を検討している業者が、国家資格を保有したスタッフを常駐させているかどうかは必ずチェックしておきましょう。

また、これまでの施工実績を公開している業者であれば、どのような工事を、どんな場所で行ってきたのかが具体的にわかるため、信頼性を判断しやすくなります。

地域密着で活動している業者であれば、近隣での施工例を紹介してもらえることもあるため、施工後のイメージも掴みやすいでしょう。

「電気屋さんマップ」なら地域の業者を簡単に比較できる

「信頼できる業者を探したいけど、どこに連絡すればいいかわからない…」

そんな方には、全国の優良電気工事業者を掲載しているポータルサイト「電気屋さんマップ」の活用がおすすめです。

このサイトでは、各地域ごとに、資格・実績を持つ工事店を検索可能です。

エアコン設置・照明工事・コンセント増設など幅広い電気工事に対応しており、直接相談・見積もり依頼もOK。

初めて工事を依頼する方でも、安心して相談できる環境が整っています。

また、工事内容や費用の確認が事前にできるため、「あとから高額請求されたらどうしよう」という不安も軽減されるでしょう。

まとめ

LED照明は、省エネ効果や長寿命といったメリットに加え、明るさ・光の色・機能性など多彩な選択肢があります。

ただの節電対策にとどまらず、暮らしの質を大きく高めてくれる存在なのです。

一方で、安定器との相性や器具の種類、工事内容などに注意しないと、期待していた効果が得られないこともあるのが現実です。

だからこそ、正しい知識をもとに、信頼できる専門業者と連携して進めることが、成功のカギといえるでしょう。

「どの器具が我が家に合うのか知りたい」「費用を比較したい」「信頼できる業者を探したい」

そんなときは、ぜひ【電気屋さんマップ】をご活用ください。

全国の有資格・実績豊富な電気工事業者が地域別に掲載されており、安心して直接相談・依頼が可能です。

LED照明への切り替えをきっかけに、毎日の暮らしがもっと快適に、そして経済的になる。

その第一歩を「電気屋さんマップ」で踏み出してみてはいかがでしょうか。

関連記事

  1. インターホン取り付けの手順と費用相場、失敗しないための業者選びを解説

  2. IHクッキングヒーター設置工事の流れとガスコンロとの違い

  3. エアコン専用コンセント工事が必要な理由と費用相場を解説

  4. 分電盤の交換時期はいつ?交換費用と注意点について解説

  5. 電気工事のDIYは危険!資格が必要な工事と違法リスクを解説

  6. 住宅用火災警報器の設置義務と交換時期について詳しく解説