古いインターホンを交換・取り付けするベストタイミングとは?

古くなったインターホンを使い続けていて「そろそろ交換した方がいいのかな?」と感じていませんか。

実際、インターホンは故障の兆候が見えにくいため、判断が難しいものです。

しかし、防犯性や利便性が大きく関わる設備でもあるため、適切なタイミングでの交換はとても重要です。

この記事では、インターホン交換の目安となるタイミングや、最新機種への交換によるメリット、費用相場、業者選びのコツまで詳しく解説していきます。

これからリフォームや設備更新を検討している方、今のインターホンに不満を感じている方は、ぜひ最後までお読みください。

インターホンの交換はいつがベスト?見逃せないサインとは

使えなくなる前に交換すべき理由

インターホンは毎日使う機器のひとつですが、急に壊れると意外に困るものです。

例えば、宅配便の受け取りができなかったり、防犯上の不安が大きくなったりします。

完全に動かなくなる前に、あらかじめ交換しておくことで、こうしたリスクを避けられるのです。

また、古いインターホンには現在のような防犯機能が備わっていないことがほとんどです。

映像確認や録画、スマートフォンとの連携など、現代の暮らしに合った機能を導入するチャンスでもあります。

交換すべき5つのサイン

次のような兆候が見られる場合、交換を検討したほうがよいでしょう。

  • 音声が途切れる、聞こえづらい
  • ボタンを押しても反応しないことがある
  • モニターが映らない、映像が乱れる
  • 本体にヒビやサビ、劣化が見られる
  • 10年以上使用している

インターホンの寿命はおよそ10〜15年程度とされています。

長年使用していると、内部の配線や電子基板が劣化して不具合が生じることがあるのです。

これらの症状に気づいたときが、まさに交換のタイミングといえるでしょう。

古いインターホンを使い続けるリスクとは

故障時の対応コストが高くなる

機種が古くなると、部品の供給が終了しているケースも多く、修理できないことがあります。

無理に使い続けるよりも、早めの交換を行ったほうが結果的にコストを抑えられる場合もあるのです。

防犯性の低下

古いインターホンの多くは音声のみのタイプで、訪問者の顔を確認できません。

これでは、突然の訪問者が誰かを判断できず、防犯上の不安が残るでしょう。

最新の機種であれば、映像で確認するだけでなく、録画機能やスマートフォン通知など、防犯を強化する機能が備わっています。

空き巣や押し売り対策としても非常に有効です。

インターホンの交換・取り付けにかかる費用と工事の流れ

費用の目安はどのくらい?

インターホンの交換・取り付けにかかる費用は、大きく「機器代」と「工事費」に分けられます。どちらも選ぶ機種や住宅の状況によって変動しますが、ここでは一般的な相場をご紹介します。

機器本体の価格帯(目安)

音声のみのシンプルタイプ

最も安価なモデルで、本体価格はおおよそ5,000円〜10,000円前後。通話機能のみのため、コストを抑えたい方に向いています。

モニター付きの主流モデル

訪問者の映像を確認できるタイプで、15,000円〜30,000円程度が目安です。録画機能の有無や画面の大きさによって価格が変わります。

録画・スマホ連携など高機能モデル

録画やスマートフォン通知機能が搭載された機種では、30,000円〜50,000円以上が相場です。

また、ネットワーク接続型やクラウド録画対応のモデルでは、60,000円〜100,000円前後になるケースもあります。

工事費の目安

既存機器の交換(配線そのまま)

すでにあるインターホンの交換で配線の追加工事が不要な場合、5,000円〜15,000円程度で済むことが一般的です。

新規設置(配線工事あり)

これまでインターホンがなかった場所への新規設置や、既存配線が使えない場合は、15,000円〜30,000円程度が目安です。

ただし、以下のような要因で金額が上下する場合もあります。

  • 壁材に応じた穴あけやコーキング処理が必要な場合
  • 電源の延長や屋外配線にモール処理が必要な場合
  • 配電盤(ブレーカー)との距離が長くなる場合
  • 高所作業や複雑な構造を伴う住宅である場合

このような追加費用が発生することもあるため、事前の現地調査と見積もり確認がとても重要なのです。

ワイヤレスモデルは配線工事が簡単

最近では、ワイヤレス型インターホンも多く販売されています。これは親機と玄関子機の通信を電波で行うため、配線工事をほとんど必要としません。

ただし、完全な“電源レス”というわけではなく、親機にはコンセント給電が必要だったり、子機に電池や配線が必要なケースもあります。

工事が簡易になる分、取り付け費用は抑えられる傾向にあり、DIYでの取り付けも視野に入るでしょう。

工事の流れ

一般的な交換工事の流れは、次のようになります。

  1. 現場確認と機器選定設置場所や既存の配線を確認し、希望する機器の可否を判断します。
  2. 既存インターホンの取り外し古い機器を撤去し、配線の状態を確認します。
  3. 新しいインターホンの設置本体を取り付け、必要に応じて電源接続や穴開け工事を行います。
  4. 動作確認と説明通話・映像・録画など、各機能のテストを行い、使用方法を説明して工事完了です。

多くのケースで、作業時間は1〜2時間程度で完了します。

ただし、新たに配線が必要な場合や壁内配線が困難な場合は、半日〜1日かかることもあるため、事前に業者とよく相談しておきましょう。

インターホン交換を業者に依頼するメリットと注意点

プロに頼む安心感とは?

最近では、家電量販店やネット通販でインターホン本体だけを購入し、自分で取り付ける人も増えています。

しかし、インターホンは電源との接続や安全な配線が必要な機器です。

特に100Vの電源工事を伴う場合は、電気工事士の資格がなければ施工できません。

無資格での工事は違法となり、事故や火災のリスクもあるため要注意です。

専門業者に依頼すれば、

  • 電気工事士による安全な施工
  • 配線状況や建物構造に応じた最適な工事提案
  • 万が一の不具合時の保証対応

といった点で、安心して任せることができます。

業者選びのポイントは?

以下のような点に着目すると、信頼できる業者を選びやすくなります。

  • 施工実績が豊富か
  • 見積もりが明確で追加費用が発生しないか
  • 保証やアフターサポートがあるか
  • 説明が丁寧で相談しやすいか

地域密着型の業者であれば、対応もスピーディで、万が一のときも安心です。

まとめ

古いインターホンの交換は、「壊れてから」ではなく「壊れる前」に行うのが賢明です。

最新モデルへの交換は、防犯性や利便性が格段に向上するだけでなく、家族の安心を支える重要なステップでもあります。

費用はモデルや設置環境によって変わりますが、数万円程度で暮らしの快適さが大きくアップします。

ぜひ信頼できる専門業者に相談し、納得できる形でインターホンの交換を進めていきましょう。

もし業者選びでお悩みの方は、全国の電気工事業者が探せる「電気屋さんマップ」をご活用ください。

お住まいの地域に対応したプロが見つかり、無料で相談・見積もりが可能です。

よくある質問(Q&A)

Q. インターホンの寿命はどのくらいですか?

A. 一般的には10〜15年程度が目安です。使用頻度や設置環境によって差が出るため、不具合が見られる場合は早めに交換を検討しましょう。

Q. 自分で交換しても問題ありませんか?

A. コンセント式の簡易型であれば自己施工も可能ですが、配線工事が必要な場合は電気工事士の資格が必要です。安全性を考えると、業者への依頼がおすすめです。

Q. 防犯カメラ代わりにもなりますか?

A. 録画機能付きやスマホ連携型のインターホンであれば、一定の防犯対策として活用できます。人感センサー付きのモデルもあり、不審者対策に有効です。

Q. 高機能モデルを選ぶと設置費用も高くなりますか?

A. 本体価格が高くなるぶん工事費もやや高くなる傾向がありますが、ワイヤレス型や配線が少ないタイプを選べば、設置費を抑えられる場合もあります。

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